よふかし
昔から真夜中が好きだ。
こんな時間だけど、
ヘッドフォンでリトルクリーチャーズを聴きながら
いしいしんじの「ぶらんこ乗り」を読んでいる。
真夜中は、人をはじめスズメやセミやミミズとかカエルとか
すっかり寝ていてひっそりとしている。
そんで感覚が冴えてきて、何か新しい事を発見した気分になる。
やたらと感動屋になったりもする。
ほんとは多分何もわかっていないし、かわってもいないけど。
逆に、理由のない焦燥感におそわれる時もある。
どうしようとあせって何もできなくなる。
夜中に起きていてどんな気分になるかはパチンコの玉みたく
どこに転がるかわからない、そうなってみないと。
でもそんな真夜中が好き。